保育園の調理師って、どんな仕事?①約180食を作る1日の流れ

保育園で調理師として働いていると、

「保育園の給食って、どんなふうに作っているの?」

と聞かれることがあります。

私自身、保育園で働く前は、調理室の中でどんな仕事が行われているのか、詳しく知りませんでした。

そこで今回は、私が普段働いている保育園を例に、保育園の調理師がどんな仕事をしているのか、1日の流れとともに紹介してみたいと思います。

もちろん、勤務時間や仕事内容は園によって異なりますので、「こんな保育園もあるんだな」と、一例として読んでいただけたら嬉しいです。

約180食の給食を作っています

私が働いている保育園には、0〜5歳児のクラスがあり、園児は約140人。

さらに職員の給食も作っているため、1日に作る食事は全部で約180食になります。

勤務時間は、

・早番 7:30〜16:15
・普通番 8:00〜16:45
・遅番 9:45〜18:30

の3パターン。

遅番は、夕食を食べてから帰るこどもがいる日のみ。毎年そう多くはいませんが、稀に定期利用のご家庭もあります。

給食は12時ごろ、おやつは15時ごろに提供しています。

約180食と聞くと、家庭で作る料理とはかなり規模が違いますよね。

しかし実は私、以前は病院の調理師として働いていたことがあります。

その時に作っていたのは、なんと1日3食、約800人分。

それと比べると、

「あれ、180食って意外と少ないかも…?」

なんて、少し安心してしまう自分もいました。笑

とはいえ、普段家庭で作る料理とは比べ物にならない量。

約180食分の調理をするとなると、とにかく大仕事です。

では、実際にどんな1日を過ごしているのか、朝から順番に紹介していきます。

朝は野菜の下処理から

出勤して、まず始めるのは野菜の下処理です。

野菜を洗ったり、皮を剥いたりする「下処理」と、実際に調理で使う形に切る「切裁」は、食品衛生の観点から別の部屋で行っています。

そのため、まずは下処理室で野菜を洗ったり、皮を剥いたりするところからスタート。

その後、切裁を行う部屋へ移動して、その日の給食に使う野菜を切っていきます。

この作業だけでも、約1時間半。

約180食分の野菜なので、とにかく量が多い!

家庭で料理をするときには野菜を数個切れば終わることもありますが、保育園では大きなボウルいっぱいの野菜をひたすら切っていきます。

野菜の種類や、何に入るかによっても切り方が違うので、その日の献立をしっかり確認しながら作業を進めていきます。

野菜を切り終えたら、それぞれの仕事へ

野菜の切裁が終わると、それぞれの役割に分かれて仕事を進めていきます。

その日の調理をメインで進める人。

離乳食を作る人。

食器を揃える人。

このようにいくつかの役割に分担して、みんなで協力し、決められた時間までに給食を完成させていきます。

クラスの時間に合わせて盛り付け

料理が完成したら、次は盛り付けです。

保育園では、クラスによって食事をする時間や食べるものが異なります。

そのため、それぞれのクラスの喫食時間に合わせて、順番に盛り付けを行います。

一度に全部盛り付けて終わり、というわけではありません。

時間を確認しながら、必要な分を準備していきます。

幼児クラスのこどもたちは、食事をする部屋へ移動してきて給食を食べるため、準備や配膳のお手伝いをすることもあります。

給食室で料理を作るだけではなく、こうしてこどもたちが食事をする場面に関わることもあります。

給食が終わったら、すぐに洗浄

こどもたちが給食を食べ終わると、次々に食器が給食室へ戻ってきます。

戻ってきた食器は、順番に洗浄していきます。

クラスごとに時間差があるので、食器が戻ってきたところからどんどん洗っていきます。

調理をして、盛り付けをして、給食を提供して。

それが終わったと思ったら、今度は大量の食器の洗浄。

保育園の調理は、なかなか休む暇がありません。笑

給食が終わったら、おやつの準備

給食の洗浄が一通り終わったら、今度はおやつの準備です。

私が働いている保育園では、おやつは基本的にすべて手作り。

マフィンやゼリーなどの甘いものだけでなく、混ぜご飯やあんかけ焼きそばなど、しょっぱいものもあります。

「おやつ」と聞くと、お菓子のようなものを想像するかもしれませんが、こどもたちにとっては大切な食事のひとつ。

そのため、毎日いろいろなメニューを作っています。

給食とはまた違った楽しみがあるのも、保育園調理の面白いところです。

15時ごろ、おやつを提供

おやつが完成したら、各クラスへ提供します。

給食は幼児クラスのこどもたちが食事をする部屋に運んで配膳することもありますが、おやつは基本的に各クラスで食べます。

こどもたちが食べ終わると、また食器が給食室へ戻ってきます。

そこから洗浄を行い、給食室の片付けを進めていきます。

片付けが終われば、1日の仕事も終了

おやつの食器を洗い終わり、給食室内の片付けが一通り終わったら、ようやく1日の仕事が終了です。

朝はたくさんの野菜を切るところから始まり、

調理
↓
盛り付け
↓
給食の提供
↓
洗浄
↓
おやつの準備
↓
おやつの提供
↓
洗浄・片付け

と、1日の中でさまざまな仕事を行っています。

こうして書いてみると、思っていたよりもたくさんの仕事をしているなあと、私自身も改めて感じました。

しかし、これが保育園で働く調理師の、全ての仕事というわけではありません。

次回は、今回紹介した日々の業務内容とは少し違った、保育園ならではの仕事についても書いてみたいと思います。

アレルギー対応や離乳食、衛生管理や食育など。保育園の調理師には、こどもたちの食事を安全に提供するために行う仕事がたくさんあります。

実際に働いていて感じることや、私自身が大切にしていることも含めて、紹介していきたいなと思っています。

次回も読んでいただけたら嬉しいです。

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